「簿外債務」のリスクを可視化し、中小企業のM&A・事業承継を成功へ導きます

このような不安はありませんか?

M&A(合併・買収)や事業承継を検討されている経営者様、財務の調査(財務DD)だけで十分だと考えていませんか?

  • 「買収後に、巨額の未払い残業代請求が来たらどうしよう」
  • 「従業員の労働条件が違いすぎて、統合後に揉めるのではないか」
  • 「『名ばかり管理職』などの違法状態が放置されていないか」

近年、財務デューデリジェンスと同様に極めて重要視されているのが、人や雇用に関するリスクを調査する「労務デューデリジェンス(労務DD)」です 。 浜松市で中小企業の労務支援を行う当事務所が、潜在的な「労働由来の債務」を調査し、トラブルを未然に防ぎます 。

労務デューデリジェンス(労務DD)ととは?

労務デューデリジェンスとは、買収や承継の対象となる企業の「労働に由来する潜在債務」を詳細に調査することです 。
当事務所では、単なる法令違反のチェックにとどまらず、将来発生しうる「偶発債務」まで含めたリスク評価を行います 。

調査する「2つの債務」

1.簿外債務(顕在化しているリスク): 本来、費用として会計帳簿に計上しなければならない債務です(例:未払い残業代、社会保険料の未納分など)

2.偶発債務(将来のリスク): 偶発債務(将来のリスク) 将来、想定外の出来事で発生し得る債務です(例:「名ばかり管理職」否定による残業代請求、解雇が無効となった場合の解雇期間中の賃金(バックペイ)など) 。

なぜ、中小企業のM&Aに「労務DD」が不可欠なのか

1. 買収価格への適正な反映とリスク回避

例えば、計算上の区分が明確でない「固定残業代」などが法的に無効と判断されれば、過去に遡って数千万円規模の簿外債務が発覚することもあります 。
事前にこれらを把握することで、買収価格の適正な調整や、契約条項によるリスク回避が可能になります 。

 2. 「ビジネスとしての投資価値」の証明

第三者への承継(M&A等)において、買い手企業は投資価値をシビアに見極めます。「身内だから」という甘えは通用しません 。
労務リスクを放置したままでは、交渉で不利になるだけでなく、破談により廃業を選択せざるを得なくなる場合もあります 。労務DDは、事業承継前に自社の「健康状態」を証明するための必須プロセスです 。 

3.PMI(統合プロセス)の円滑化

M&Aの失敗原因の多くは、統合後の組織不和です 。労働条件が異なる企業が一緒になる際、不公平感から従業員の離職を招くことがあります 。 当事務所では、DDの段階から「統合後の人事制度の統一(PMI)」を見据えた課題抽出を行います 。

当事務所の主な調査項目

当事務所では、資料精査およびヒアリングを通じ、以下の項目について実態に即した調査を行います 。

1.簿外債務(顕在化しているリスク)

調査項目(例)主なチェックポイント(例)
1 未払い賃金残業代の計算(1分単位管理等)、固定残業代の運用不備による未払い等
2 管理監督者退職金規定と引当金の計上状況
3 社会保険健康保険・厚生年金保険の加入漏れ(パート含む)、等級算定の適正化
4 労働保険労災保険・雇用保険の加入手続き、保険料申告の適正化
5 障害者雇用納付金法定雇用率未達による納付金リスク
6 労使慣行就業規則外の事実上の権利・手当等の有無
7 副業・兼業副業者の労働時間管理、競業避止義務のリスク管理

※複雑な残業代の再計算や、遡及支払いの計算もお任せください。当事務所は給与計算の実務に精通しており、正確な数値を算出いたします。
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2.偶発債務(将来のリスク)

調査項目(例)主なチェックポイント(例)
1 労基法上の労働時間36協定の上限超過、休憩・休日の取得状況、PCログとの乖離
2 労基法上の管理監督者権限のない「名ばかり管理職」による残業代支払いリスク
3 解雇過去の解雇事案における不当解雇リスク(バックペイ等)
4 取締役・請負型就労者実態が労働者(労働者性あり)とみなされるリスク
5 労災民訴安全配慮義務違反、メンタルヘルス不調(ストレスチェック等)
6 年金民訴社会保険未加入期間の損害賠償リスク
7 同一労働同一賃金正規・非正規間の不合理な待遇差による賠償リスク

サービスの流れ

ご相談から報告書の提出まで、以下のフローで進めます 。

  • 秘密保持契約(NDA)の締結:情報の取り扱いについて厳格な契約を締結します。
  • 予備調査・お見積り:対象企業の規模や調査範囲に応じ、お見積りを作成します 。
    【重要】調査範囲の明確化について:網羅的に全ての調査を実施するには時間的・物理的な限界がございます。そのため、お客様の優先順位や予算をヒアリングした上で、契約書において調査範囲(スコープ)を明確に定めてから業務に着手いたします。
  • 資料開示・実地調査(デューデリジェンス):賃金台帳、就業規則等の資料に加え、必要があれば経営者や担当者へのヒアリングを実施します 。
  • 報告書の提出:検出された簿外債務の試算やリスクを報告書にまとめ、提出します。
  • アフターフォロー(PMI支援):ご希望に応じ、M&A後の就業規則の統合や、人事評価制度の再構築まで伴走いたします。

労務DD費用・人事DDの料金の目安

労務DDの料金は、調査の期間、調査対象人数、調査項目により異なります。まずは状況をお聞かせいただき、都度お見積りいたします。

サービス名料金(税込)備考
労務DD報酬基本報酬330,000円+従量報酬(人数×3,300円×調査月数)~※M&A・組織再編時のリスク調査として、労働に係る簿外債務や偶発債務(未払い残業代等)を調査します 。

※調査期間や項目により変動するため、詳細はお見積りいたします。

浜松市の中小企業経営者様へ

「知らなかった」では済まされないのが労務リスクです。 特にM&Aや事業承継の場面では、ひとつの労務トラブルが取引破談や、承継後の経営危機を招く可能性があります。

特定社会保険労務士として、法的な紛争予防の観点も踏まえ、貴社の円滑な取引をサポートいたします。まずは一度ご相談ください。

注: 当事務所は既存の顧問先業務を最優先しております。M&A労務デューデリジェンスは時間的制約が厳しく、調査期間の調整が難しいため、時期によってはお引き受けできないことがございます。あらかじめご了承ください 。

 労務DD FAQ

労務デューデリジェンス(労務DD)とは、具体的に何をするのですか?

企業の「人」に関するリスクを調査し、数値化・可視化することです。

財務DDが「お金」の流れをチェックするように、労務DDでは「人(雇用)」に関わる契約や実態を調査します。 具体的には、「潜在債務(簿外債務+偶発債務)」と呼ばれるリスクを洗い出します。

中小規模のM&Aや事業承継でも、労務DDは必要ですか?

はい、規模に関わらず実施を強くおすすめします。

中小企業では、長年の慣習で労働時間管理が曖昧だったり、社会保険の加入漏れがあったりするケースが少なくありません。 これらを見過ごしたままM&A(合併・買収)を行うと、買収後に多額の請求が発生したり、従業員の離職を招いたりする原因となります。

特に近年は、経営者の高齢化に伴う「第三者承継」が増えており、買い手側がリスク評価を厳格化する傾向にあります。

具体的にどのような項目をチェックするのですか?

主に「未払い賃金」「社会保険」「労働時間」「ハラスメント」などを調査します。

当事務所では、以下の項目を中心に詳細な調査を行います。

未払い賃金: 残業代の計算(1分単位か、固定残業代は適正かなど)。

・労働時間管理: 36協定の遵守状況、休憩・休日の取得状況。

・社会保険・労働保険: 加入義務のあるパートタイマーが未加入になっていないか。

・管理監督者: いわゆる「名ばかり管理職」として、残業代支払いを免れていないか。

ハラスメント・労使紛争: パワハラ防止措置の有無や、過去のトラブル歴

調査期間や費用はどのくらいかかりますか?

企業の規模や調査範囲によって異なります。

対象企業の従業員数や拠点数、調査の深さ(簡易診断か、詳細なフルスコープか)によって変動します。まずは秘密保持契約(NDA)を締結した上で、予備調査やヒアリングを行い、最適なお見積りを提示させていただきます。

浜松市内であれば、迅速な現地調査も可能です。

調査の結果、問題が見つかった場合はどうなりますか?

リスクの大きさを評価し、対策を考えていただきます。

問題(リスク)が見つかったからといって、直ちにM&Aが破談になるわけではありません。

検出された未払い賃金の総額(簿外債務額)を算出し、買収価格に反映させる(減額交渉)、あるいはクロージング(契約完了)までに是正してもらう等の対策が可能になります。

また、M&A成立後の給与計算アウトソーシングも承っております。正しいルールでの運用を定着させ、再発を防ぎます。
当事務所の給与計算サービスについて⇒

「PMI(統合プロセス)」のサポートもお願いできますか?

はい、可能です。M&Aは「成約」(クロージング)がゴールではありません。

買収後に、異なる企業文化や労働条件(給与体系、就業規則など)を一つに統合する作業をPMIと呼びます。ここがうまくいかないと、既存社員の不満や離職につながります。

当事務所では、労務DDの結果を踏まえ、スムーズな人事制度の統合や、新しい就業規則の策定まで一貫してサポートいたします。