厚労省がモデル就業規則を改訂　退職金の支給の規定を見直し

厚生労働省は、各事業場の就業規則の参考になるように、規定例や解説をまとめた「モデル就業規則」を公表しています。

この度、「モデル就業規則（令和5年7月版）」が改訂されました。主な改訂箇所は、退職金の支給の規定です。

従来、モデル就業規則では、自己都合退職の場合、勤続年数に応じて退職金の額が減額されていました。しかし、今回の改訂で、自己都合退職の場合でも、勤続年数に応じて退職金の額が減額されないことになりました。

これは、労働者の流動性を高め、成長分野への労働移動を促進するための施策の一環です。

モデル就業規則は、あくまでも参考資料であり、各事業場は、自社の状況に応じて就業規則を改訂する必要があります。しかし、厚生労働省の考え方を示すものとして、モデル就業規則の内容を参考にすることは重要です。